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SKYSTORY ブログ復習 小石のような男 教育

小石のような男(2023年7月)ベスト記事ランキング

こんにちは。小石のような男です。

今月も終わりに近づき、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

ブログ主(小石のような男)は、お絵描き企画参加者の作品紹介動画を見返して楽しんでいました。

次の創作に活かすため、7月も、忘れずにしっかり復習を行います。

本記事テーマ

7月ブログ内容を振り返り、ブログ記事の復習ほか、新たに勉強していきましょう🖊

それではさっそく今月の出来事とともに振り返っていきます。



アウトプット学習(復習日)




いきなりですが、問題です。

Q.「小石の庭」ブログにて7月投稿された、記事タイトル、もしくは概略をお答え下さい。

一つでも答えれた方は、完璧です👍

思い出せなかった方も、当然全ての記事を、振り返る必要もありません。

この場でお伝えしたかったことは、

「自分が使えそう」「役に立った」と思った知識がすぐ思い出せたかです。

「何かに使えるかも💡」と記事を読んだ時に思っても、

当然、使わなければ(行動しなければ)忘れてしまいます。

そこで、

想起トレーニング(思い出す訓練)を毎月の中で1日だけ実施することをオススメしたいです。

ご覧いただいている今日をぜひ復習の日にしてみましょう!!!

では、さっそくオススメランキング発表していきます🎉

ランキング(ブログ記事一覧)




7月の記事をオススメランキング順にまとめました。

創作に役立つをテーマを主に、『SKYSTORY』や創作者の視点から、記事を作りました。

見逃し、気になるのがあればぜひこちらかから👇

5位 作品の創り方×売り方

https://wp.me/pbYvU7-1Jr

4位 技術上達・究極な学習法(ウィークポイントの理解)

https://wp.me/pbYvU7-1LM

3位 ブログ限定特別企画(小石のような男対談)第7弾

https://wp.me/pbYvU7-1IS

2位 SKYSTORY計画(最新版)

https://wp.me/pbYvU7-1IM

1位 小石のような男からのメッセージ

https://wp.me/pbYvU7-1Lg

これを機に

・読み飛ばしていたもの

・忘れたしまった、復習にもう一度

ぜひ上記のリンクからご活用してみて下さい📚

1つの記事だけでも、しっかり活用できるように、簡潔にまとめてあります。

さらに効果的な活用法は、複数の記事を読んで、自分なりに組みわせてみることです。

順位は、小石のような男の主観です(笑)

どれも使える知識なので、自分なりに考えて、使ってみてください!!!

まとめ




小石のような男の活動報告も含め、8月も記事更新していきます。

今のうちに振り返りをしていただけたら幸いです。

本記事まとめ

ブログ記事を読んで、自分にとって必要なものを見つけ、どのように自分が活かしていくかを考えてみて下さい。

明日からの創作活動の役に立つことを願っています☄

来月も役に立つ記事を投稿していきます。お楽しみに🌟

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SKYSTORY 小石のような男

小石のような男からのメッセージ(企画を終えて)

こんにちは。小石のような男です。




6月企画終了後、7月にYouTubeライブを行い、ひと通り企画が終了しました。

(YouTubeライブアーカイブ▼)

皆様の協力があって、今回も楽しく開催できたこと、この場を借りて感謝申し上げます。

小石のような男が、参加者全ての作品を見て思ったことについて

簡単に文字で伝えさせてください。

感動とワクワクのギブ&テイク




桜の詩、みんなが描いてくれたイラストさらに感想を教えてくれる方もいました。

それらを見るたびに、

ものすごく作者(小石のような男)の思いが『伝わっている!』と感じ嬉しくなりました。

「桜の詩」という作品は『SKYSTORY』の外伝的小説を位置します。

しかし、世界観は同じです。そして伝えたいことも同じです。

『SKYSTORY』の主人公がリード・ベルであることは不変の事実です。

その世界を構成する中で、リードが見えない部分で沢山の〈人間〉が生き、沢山の〈人間〉が活躍してきました。

『SKYSTORY』で主人公として描かれることはないですが、彼らは、紛れもなく自分の人生を主人公として生きてきた者達です。

そんな彼らを主人公として描いていくのが、『SKYSTORY』外伝小説の役割です。

今回始まったシリーズは、旅のエルフである【ヴェイル】が主人公の物語。

リードが生まれる前の世界で彼はどんな冒険をし、何を悟るのか。

今後も活躍に期待してください🌎

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY クリエイター 小石のような男

技術上達・究極な学習法(自己分析)

こんにちは。小石のような男です。

今回はこんな質問を取り上げます。

本記事テーマ

Q.小石さんの創作に対しての弱み、直したいことはありますか?

A.あります。

この回答について本記事で深堀していきます。



それでは早速本編に入ります。

弱点 自分の弱みを知るがスタートライン




何か大きな目標を達成すること、自分を成長させるために必要となるのは、弱点を知ることです。

今の自分には何ができないのか。

小石の場合、イラストを描き終わった後に時間を置き、

この場所を直せばもっと上手くなると弱点を探します。

これの繰り返しです。

時間を置く理由は、客観的に物事を見るためです。

描いた直後は、上手く描けたようにみえることが多いと感じます。(主観がメインのため)

弱みを知ることこそ、最強の戦略かつスタートラインと断言します。

計画性 プランニング




足りないもの、弱みを捉えることができたら、それに対して計画を立てます。

計画を立てても上手くいかない方、計画通りに進まない場合、計画の立て方をかえてみましょう。

・弱みを克服するには、何をどのように練習すればいいか。

・弱みを隠すほどの新たな強みを手に入れるか。

・弱みの見方をかえて、強みに変換するには何をすればよいか。

様々なパターンを考察し、今後のプランを立てていきます。

闇雲に練習するより、効率的かつ戦略的です。

創作以外に、仕事や勉強でも同様です。

弱みを知ってから計画を立てるが絶対条件💡

まとめ




ここでは、あえて私(小石のような男)の弱点は伝えません。

なぜなら、数週間後、数か月後、数年後には必ず弱点ではなくなっている自身があるからです。

しかし、中々自分の弱点を見つけるのは難しい方もいるかもしれません。

テストであれば点数があるので一目瞭然ですが、ほどんどこれに該当しません。

そこで使えるのが、

「先日、こんな1枚イラスト描いたけど、どこか違和感や分かりにくいところある?」

と他の人に意見を投げかけてみるです。

質問に答える側が素人でも誰でもOKです。

第三者の視点がとても参考になるため、積極的に聞いてみましょう。

本記事まとめ

弱い個所を知り、適正にあった計画を立て実行していく

何が今の自分に必要なのか。

『SKYSTORY』と一緒に探してみましょう。

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY お絵かき講座 小石のような男 教育

作品の創り方×売り方

こんにちは。小石のような男です。

先月書いたとある記事に対して、こんなありがたい言葉をもらいました。

先月の記事で、小石さんの作品の販売方法について、とても役に立ちました。このようなジャンルの記事をもっと読みたいです!

ということで今回は、

本記事テーマ

販売戦略から逆算して、作品を創りを実践する

についてです。

作品創りの仕方の組み立て方が分からない。

作品創りの手が止まっている方はぜひ読んでいただきたいです!



それではさっそく本編にうつります。

売り手側 サービス提供




今と昔では、物の販売、サービスの提供が大幅に変わっていきました。

昔企業は、消費者のお金という有限な資源をめぐって競争するのが中心でした。

例)有料で物の販売(創作だと本やグッズ)の市場に入る

今企業は、ユーザーの時間をめぐって競争が中心に変わってきています。

例)SNSやソーシャル・ゲームなどは、ユーザーが使う時間こそ企業の利益をもたらします。

お金よりも時間という資源をめぐって競争が激化しています。

このどちらかにまず創作の軸を決めます。

これを踏まえた上で、作り手側は何を考えていけばいいのかを説明していきます。

作り手側 意識すること




創作する側の視点に立って考えてみます。

・時間効率を重視して完成した作品はどうでしょう。

・逆に完成を決めず、だらだら続けている作品はどうでしょう。

どちらも作品創りにおいては、厳しい結果になることが分かります。

ある程度完成時期が見通している、

ある程度物語のゴールが作者の中で決まっている

だからこそ、逆算して面白い作品が創れると私は確信しています。

プラスαで、作り手が考える必要があることは

・完成したものをどのタイミングで公開、販売するか。

・誰にターゲットをむけ描き続けるか。

こそ売り手側=作り手側が意識して、作品を創ると自然に、まとまりのある作品に仕上がってきます。

まとめ




作品創りにおいて違った視点から制作するを本記事で伝えました。

違った視点とは、

創作後⇒見せ方(売り方)の逆。

見せ方(売り方)⇒創作に着手。

本記事まとめ

クリエイティブな手法がクリエイティブな作品を生む

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY SS小説 イベント イラスト本 小石のような男

SS小説(SKYSTORY小説9)

こんにちは。小石のような男です。

6月お絵描き企画開催たくさんの参加ありがとうございました!

たくさん参加していただいた記念として、

小説作品【桜の詩】の一部をブログの方でも公開させていただきます!

それではお楽しみください😌




桜の詩 本編

_______________________________________

 コツ……コツ……………………コツ……。

 ヴェイルは岩壁にもたれて座っていた。

 誰も入ってこない洞窟の中で、一つの音だけが鳴り響いている。

 百本も長い足がある虫や、湿ったトカゲのような生き物たちが、力無く伸ばされたヴェイルの両脚を越えていく。

 コツ……コツコツ。

「ぁ……。ぁぅ…………」

 体に力が入らない。

 もう立って歩くことも、まともに話すこともできない。

 体から根が生える程ここにいた気がする。

 どれくらいの時が経ったのだろう。

 わからない。

 ヒラヒラと揺れながら飛んでくる、さくら色に発光している羽虫がヴェイルの鼻に止まる。

 羽虫は降りていき、ヴェイルの腰元を照らす。

 ──コツコツ……。

「……………………ぁぅ」

 ヴェイルは無意識に動いていた自分の右手に気づく。

 右手は小石を持っており、地面に書かれた『桜』の文字がさくら色に照らされた。

 何度も何度もその文字が消えないように、同じ線が石で打ち付けられている。

 もうほとんど動く力が残っていないはずなのに、その文字だけは、はっきりと書かれていた。

 ヴェイルは『桜』の文字を見た途端、微かな生気を取り戻し、ある瞬間を思い出す。

 そこは丘の上。

 華やかに咲き、儚く散っていく、白色や淡い紅色の花を咲かせる一本の木。

 その木の下に、凛と立っている美しい女性に目を奪われたあの瞬間だ。

 あの瞬間はちゃんと、褪せることなく心に残っていた。

 ヴェイルの心臓の辺りが温かくなっていく。

 そうか。

 僕は忘れたくなかったんだ。

 もう決して会うことはできないけど、

 君のことだけは、忘れたくなかったんだ。




_______________________________________

 

   第一章 始まりの島

_______________________________________

   一 辺境の島

 ヴェイルはノアという島に到着した。

 この島はとても歴史が長い。年代が大きくズレた遺跡が多数存在し、そもそもいつ誕生したのかが解明されていない辺境の島だ。

 この島に辿り着くまでの道の過酷さが、より一層、島の価値を上げるのだ。

「噂以上の島だな……」

 高さが百メートルほどある巨大樹の森や古代遺跡が多い砂漠地帯、エメラルドグリーンのカーテンが綺麗な氷雪地帯など、あげればキリがないほどの絶景が詰まった夢の島。

 島に来た目的を忘れてしまいそうになる。

 ヴェイルは世界的な物書きである。

 代表作には自身が経験した、数々の旅を繋ぎ合わせたノンフィクション作品『紡旅(つむぎたび)』、魔法の概念が無い国の空想物語『機巧(からくり)仕掛けの島』、異なる人型種属同士の愛をテーマに書かれた小説『繋がる愛のバラッド』などがある。

 そんなヴェイルにとって、ノア島ほど胸が躍るものはない。

 この島を題材に三冊は本が創れる。

 そんなことを思いながら、移動中の相棒であった渡し鳥フェニキスの広い背中から飛び降りる。

「ここまで連れてきてくれてありがとう。さすがに疲れたろ……ゆっくり休んでくれ」

 島と島を移動する際に乗る渡し鳥は、基本的に降り立った場所で用が終わるまで待たせておくのだが、今回ノア島には長期滞在する予定のため、渡し鳥を自由に空へ放す。

 一度心を通わせた渡し鳥は、例え離れていても、心の中で呼ぶと自分の元へ飛んできてくれる。

 島の中心の、山より大きい黄金の巨大樹に向かって羽ばたく後ろ姿を見送った後、ヴェイルはベルトにかけてある小さな鞄から、革のカバーが付けられたノートを取り出し、ノア島でしなければならないことを確認する。

「ふぅ……仕事の前にこの島を堪能しないとな」

 ヴェイルは、この先待ち受けている重要な任務のことを考えると気が重くなる。

 ノア島に上陸するまでに乗り越えた数々の障壁は、どんな傷でも高速で回復するヴェイルとフェニキスにしか乗り越える事ができないものばかりであった。

 まず初めにノア島があるのではないかと予測した地域へ、使いの生き物達を飛ばした。

 すると、ある空域に送った使いの生き物達だけ帰ってこなかった。

 使いの生き物は、ヴェイルが与えた餌以外食べることができないように育てたため、お腹が減ったら帰ってくる。

 数日経っても帰ってこないなんてことはあり得ないのだ。

 おそらくそこにノア島があるのだろうと踏んだヴェイルは、その特殊空域を目指した。

 長年の友人である渡し鳥フェニキスの背に飛び乗り、ノア島へ出発した。

 フェニキスが一緒なら、今度の旅も大丈夫だとヴェイルは過信していた。

 ある程度進むと、回遊を終えたであろう空鯨達が宙を泳いでいるのを発見した。

 ヴェイルとフェニキスは空鯨達の跡を追ってみることにした。

 少し時間が経つと、徐々に別の方角から他の空鯨達が集まりだし、みながある一点に向かって泳ぎだした。

 空鯨は、空を泳ぐ空魚の中でも最大級の大きさをしており、より上質なエネルギーを含む場所を求める。そのため、このまま追っていけば目的地へと辿り着けるとヴェイルは考えた。

 進むにつれて、静電気を帯びた空気が体に纏わり付き、バチバチと、小さな蜂に刺されたように痛む。

 巨大な球状の雲がヴェイル達の前に現れる。

「この大きさ、ノアの空域ごと雲だな」

 どんどん視界が雲で遮られるようになり、とうとう雲の中へすっぽりと入ってしまう。

 ヴェイルの焦りが伝わり、フェニキスも緊迫感のある顔に変わる。

「雲が島を守っているのか」

 雲の中に侵入するも、この雲は何層もあり、進むにつれて目視できる水の粒が増え、そして大きくなっていく。

 気流が乱れ出し、真っ直ぐ飛ぶ事が不可能になる。

 不規則な気流の中から、ノア島へ向かうルートを導き出し、かなり遠回りをして乱気流を抜ける。

 そして現れたのは、超巨大積乱雲だ。

(あれは、やばすぎる)

 ヴェイルの直感、そして理性どちらもこの中に入るのは危険であると言っている。

 フェニキスは身震いし、飛行速度が落ちる。

 しかし、ここを乗り越えなければ島に辿り着くことができないということも解っている。

 ヴェイルとフェニキスは警戒しながら、ゆっくりと積乱雲に突入する。

 四方八方で発生する青い稲妻が、周囲を明るくしている。

 怯えながらも、針に糸を通すような飛行を続ける。

 すると遠くから、細長い蛇のような影が、ウヨウヨとこちらを目掛けて泳いできているのが見える。

「フェニキス! 急げ! 捕まったらやばい」

 この積乱雲の中には肉食の電気ウナギが住んでおり、迷い込んだ生き物の動きを、自らが持つ電気で封じ、一斉に襲い掛かる。

 電気ウナギの体はヴェイルより大きい。

 そんな巨躯の強靭な顎で、骨ごと噛みちぎろうとするのだ。

 ヴェイルは一匹に、右腕の肘から下を噛みちぎられ、大量の血が宙へ飛散する。

 一瞬で噛みちぎられるため、痛みが遅れてやってくる。

 さっきまで当たり前のように生えていた腕が、食事や洗濯、書き物など、毎日さまざまなことで使用している右腕が一瞬にして無くなったのだ。

「いっってぇえーー……」

 ヴェイルが持つ再生能力のおかげで、食いちぎられた腕はすぐに再生するが、周囲に撒き散らされた血の匂いに誘われ、途方もない数の電気ウナギに襲われることになる。

 これまでヴェイルが経験した旅で、幾度となく大きな怪我を負う機会があったため、痛みへの耐性はかなりある方だ。

 しかし、それでも痛いものは痛い。

 噛みちぎられる前に、払って飛ばそうとすると、今度はヴェイルの腕がちぎれない程度の力で噛みつき、そこから電流を流して動きを封じてくる。

 電気によって体が麻痺したはいいものの、痛覚の方は健在だ。

 フェニキスの最高速度でどれだけ進んでも、次から次へと体が抉られる痛みが続く。

 腕が噛みちぎられ、脚が噛みちぎられ、そして再生した腕がまた噛みちぎられる。

 なんとか急所だけは避けてはいるが、気を失ってしまいそうだ。

「ピェエエエーーーーー!」

 攻撃を受けているのはフェニキスも同じで、何度も足や翼を噛みちぎられ、上手く飛ぶことが難しい。

 フェニキスもヴェイルと同じように再生能力を持っており、どれだけ体が傷つけられてもすぐに元に戻る。

 ヴェイルと共に痛みを耐えながら、なんとか飛んでいる状態だ。

 ようやく電気ウナギ達を振り払えたように思えたが、積乱雲の中から、雷を帯びた、山のように巨大な雲の竜が現れる。

「とうとうボスのお出ましか……」

 苛烈に過ぎる積乱雲の行路を凝集させた様な、恐ろしくも神々しいその雲竜には『ノアの番人』という言葉がぴったりと合う。

 こいつを切り抜ければその先にノアがあるような気がする。

 雲竜は口を大きく開けて近づいている。

 ヴェイルは逃げずに真っ直ぐ立ち向かった。

 この番人の先にノアがあるような気がした。

 雲竜は口だけでも世界一の大聖堂を丸呑みできてしまうほどに大きい。

「いくぞフェニキス。こいつを抜けたらノアだ」

 雲竜をノアの番人とすることで、削られ切った精神の最後の一滴を振り絞る。

 覚悟を決めた二人は口の中へ、閃光のように突入した。

 雲竜の中でヴェイル達は四方八方から雷に打たれ続け、全身が丸焦げになり、体の細胞が何度も破壊と再生を繰り返した。

 先程まで電気ウナギから受けていた電撃とは比にならないレベルの雷撃だ。

 五秒間に一度の間隔で雷に打たれ、その都度気を失うが、何度も目を覚まして突き進む。

 覚悟はしていてもここまでの苦痛を伴うものなのか……。

 そう思いながらも全ての雷撃を受け切りその先へ進む。

 真っ直ぐ、意志の力で進んでいく。

 起きては気絶し、気絶している刹那、何度も雲竜の攻撃を受ける夢を見る。

 現実なのか、夢なのかの区別がつかないくらい攻撃を受け続け、目を覚ますと雲竜の背中を突き抜けていた。

 雲に覆われた、永遠にも感じた闇の世界から一変して、雲の層の終わりを感じる光が見える。

 朦朧とした意識は、死んだ後行くと言われている永遠の国に到着したんじゃないかという錯覚を生む。

「ピィエェエエエエエエ」




 フェニキスの歓喜の声が冒険の終わりを知らせ、ヴェイルは目を覚ます。

 ヴェイルが手を力強く前にかざすと、正面にあった多くの静電気を帯びた塵が吹き飛んだ。

 そこには大きな島が見える。

 島の周りには、島よりも大きな三頭の巨大鯨が、島を時計回りに泳いでいる。

 一時間に一度鼻から大量の空気を噴き出す。

 巨大鯨が噴き出した場所の近くに、小さな空魚達が口をパクパクさせながら群がってきた。そしてその空魚たちを少し大きな空魚が食べる。

「ここでは、すごい速度で循環が行われているということか」

 ノア島を目指す時、最初に見かけた鯨達が、巨大な鯨達の後ろに着き、泳ぎ出している光景を見つける。

(ノアの生態系はノア圏内だけではなく、外部からのエネルギーも取り入れているということだね)

 ヴェイルはよく任務を忘れ、景色や生き物を観察することに熱中してしまうことがある。

 なにせ、今回の任務先は辺境の島だ。伝説の島とさえ言われている。物書きにとって、徹底的に調査するしかない舞台だ。

 島に上陸する際、一定水準を超える文明であれば着陸港が用意されているはずだが、そもそもノア島は外との交流を遮断しているため着陸港は存在しない。

 そのためヴェイルと渡し鳥は島を一周しながら、着陸する場所を探した。

 ヴェイルの相棒の渡し鳥は鷹科で、他の鷹科よりもかなりの速度で飛行することができる。

 しかし、それでもノア島を一周するには数時間はかかりそうだ。

 ヴェイルはひとまず近場で着陸できそうな場所を探して着陸した。

 渡し鳥を解放したヴェイルは、おそらく目的地があるはずの中心部へ向かって森の中へ入っていった。

 本来、目的地付近の巨大樹の根元まで飛んでいった方が早いのだが、ヴェイルはどうしても島を探検したかった。

 基本的に正規のルートで来訪者が来られないようになっているため、島の民に見られたら驚かせてしまうと思い、なるべく刺激しないように閑散としている場所を選んだつもりだったが、木の影から現れた一人の島の民に見つかってしまう。

 隠さなければならない部分を、最低限の布で隠し、森で採れたものや小さめのナイフを身につけている少年だ。

 島の少年はヴェイルに向かって、これまで聞いたことがないような言葉を吐いている。

 多くの文明に触れてきたヴェイルだったが、少年の発した言葉は、知っている言語の中で最も古い文明のものに似ている。

「一体いつからこの島が存在しているんだ」

 ヴェイルは現地民に発見されたという状況に相応しくない感情が発現した事に気づき、興奮を抑える。

「ごめんね。君達の島を荒らすつもりは無いんだ。安心してほしい」

 静かに、そしてひっそりと事を進めるために両手を上げ、攻撃の意思はない事を伝えるが、おそらく相手にとって島を来訪する者と接触するのが初めてであるためか、ヴェイルの意思は伝わらない。

 少年はヴェイルの足から頭までじっくり見ている。

 ヴェイルの耳を見た瞬間、少年は驚愕し、焦りと恐怖の顔になる。

 数秒間硬直した後、覚悟を決めたのか、落ち着いた顔に戻る。

 するとヴェイルを鋭い目で見つめ、猛然と駆け出してくる。

 少年は、ヴェイルから見て左に弧を描くように走り、ヴェイルが少年の方へ体を向き直した瞬間、ヴェイルを通り過ぎるように真横に切り返す。

 少年は常に、ヴェイルの視界から外れるような動きを繰り返す。

 その速さというもの、おそらく歴戦の戦士でも目で追うことができないほどであったが、ヴェイルの目は少年の姿をはっきりと捉えていた。

 切り返した後、少年は頸動脈を迷いなくナイフで切り付けた。

_______________________________________

公開部分はここまでです!



続きは、書籍でぜひお楽しみください🌟

「BOTH」にて絶賛販売中です。

https://koishiotoko0917.booth.pm/

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY プロジェクト 小石のような男

新シーズン始動(新アカウント)

こんにちは。小石のような男です。

SKYSTORY兼小石のような男アカウントでSNSで活動させているものをまとめました🖊

主に3つ

・Twitter

・Instagram

・pixiv

です。

そして第4のアカウントを始動させたことを本記事でご報告させてもらいます。

threads




・スレッズ

アカウント▶https://www.threads.net/@koishiotoko

を作りました👏

現在、Twitterメインに投稿してますが、周りの様子を見つつ

スレッズにも力を注いでいこうと考えています。

今回は報告記事だけさせてもらいます。

使った感想は、後日詳細を記事にてまとめます。

お楽しみに!!!!

ぜひフォローの方よろしくお願いします🌌

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY クリエイター 小石のような男

SKYSTORY計画(最新版)

こんにちは。小石のような男です。

最近、企画やコミティアを通して、『SKYSTORY』を知ってもらう機会が多くなりました。

そこで今回、

本記事テーマ

改めて小石のような男は『SKYSTORY』という物語を使って何をしたいのか

についてまとめました🖊

昔から本記事を読んでくれてる方は、知っている情報かもしれませんが、再度お伝えさせてもらいます。

私の夢、目標でもある話に少しだけお付き合いいただけたら幸いです。



それではさっそく詳細を述べていきます。

SKYSTORYをメタバースへ




見出し通り、『SKYSTORY』をメタバース世界で実現。

楽しめるようにするのが最終目標です。

もしメタバースについてご存じない方は、前回の記事で詳細を書いたのでこちらを参照ください

cf▶https://wp.me/pbYvU7-No

『SKYSTORY』をメタバース内に移植させ、みんなで創作し、シェアの実現をその先のビジョンとしています。

分かりやすく、具体例を紹介します。

例えば皆様が、『SKYSTORY』の世界観にあう、生き物を描いてくれたとします。

その生き物は、実際『SKYSTOYRY』の中、メタバース上に存在することができます。

創った本人以外も共有でき、楽しめる(その生き物を誰か別の創作者が飼うなど)

ようにしていくことを理想としています。

私(小石のような男)だけでは当然この世にあるものすべてを創りあげ、『SKYSTORY』に反映させることは不可能です。

そこで、『SKYSTORY』を楽しんでいる皆様に

・場所

・環境

・音楽ジャンル

・絵画

・宗教

・経済の仕組み

・物理、化学の法則

・様々な娯楽

などを創り、誰かが楽しみ、また創る。

そんな世界を実現を目指したいです。

小石のような男(創作者)が今やること




小石のような男が『SKYSTORY』の土台となる物語を創ります。

もちろん創るだけでは足りない。

創り、誰もが面白いと思ってもらえる、『SKYSTORY』に自分も携わりたいと思ってもらえる作品を創ることが必須となる。

1日では成し遂げられないが、毎日の積み重ね努力をし、定期的にその過程を本記事で報告していく。

本記事まとめ

創作が自由にできる場所。創作を共有し、楽しめる空間。そう。それがSKYSTORY

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY 小石のような男

Twitterの運用報告について

こんにちは。小石のような男です。

今回は、小石のような男のTwitterの名称変更の件について

重要な報告をさせてもらいます。




アカウント名変更について

今まで、小石のような男のアカウント名でTwitterの活動を続けてきました。👇

ただ、私個人の私的なツイートがほとんどなく、

・SKYSTORY関連のイラスト

・ブログ記事や活動告知

上記をメインとたツイートが多いため、Twitterのアカウント名を変更させてもらいました。

これに伴い、Twitterの中も、小石のような男含めたメンバー全員で動かしていくことに変更しました。

変更がない点について




最後に、これまで通り変更がない点についてまとめます。

①Twitterアカウント名変更だけ

アカウント名が変更になっただけで、メンバー全員でTwitterを見ています。

同様にフォロワーさんの投稿やDMについても、メンバー全員でチェックしています。

②他のSNSアカウントについて

・pixivアカウント、小石の庭ブログについて。

これらは、個人的な内容の投稿も含むため、メンバーでなく、私一人で運用していきます。

*ブログ管理者は「王のフクロウ」

引き続き、「小石のような男」がメインで活動していきます。

Twitterのフォローと、これからの『SKYSTORY』もよろしくお願いします🌌

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY 小石のような男 教育

ブログ管理者からの依頼

こんにちは。ブログ管理者「王の梟」です。




いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、ブログに関するアンケートのご協力について。

小石のような男に代わって、ブログ管理者の「フクロウ」が本記事を代筆しています。

最後までご覧いただきかつアンケートに協力いただけたら幸いです。

ではアンケートをとる意味についてだけ簡単に説明させてもらいます。

ブログ記事の質の向上目的

今年からアンケートを実施し、それを参考に4月~6月記事を定期的に投稿してきました。

さらにより一層、ブログ閲覧者、読者に少しでも歩み寄って、日々の生活が少しでも楽しめる記事を作成したいと思っています。

そこで今年から四半期(3か月)ごとに簡単なアンケート調査を実施することにしました

以下のリンクから、

3つの項目かつ選択回答だけで終わる簡単なアンケートを用意しました。

https://forms.gle/zyskJmVUtA7Wr2UAA

*匿名でアンケート回答も可能です

2023年4月~6月を読んで、感想を聞かせてほしいです。

*アンケート期間(7月末まで)

8月以降の記事の作成にあたって、良質なものにするため、ぜひご協力のほどお願いいたします。

以上、フクロウからです。これからもよろしくお願いします🌌

次回の記事もお楽しみに👋




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SKYSTORY YouTube イベント 小石のような男

YouTubeライブ開催決定(2023年第二弾企画・作品紹介)

こんにちは。小石のような男です。

6月お絵描き企画はいかがだったでしょうか?

今回も短い期間の中で、たくさんの方に参加していただきました。

忙しい中での参加ありがとうございました👏

そして今回、

本記事テーマ

YouTubeライブ作品紹介の開催日をお知らせします。

それではさっそく、

・YouTubeライブ作品紹介とは何か。

・開催日時について。

・YouTubeライブを行うにあたって小石からのお願い。

について順番にお伝えしていきます。

 



YouTubeライブ作品紹介




私たちのYouTubeチャンネル「小石の庭」では定番となっていますが、

初めて参加された方に説明させていただきます。

YouTubeライブにて、参加してくれた方の作品とアカウント名を発表します。

それに加えて、私(小石のような男)と動画編集担当(新緑の猿)が作品に対し、コメントしていきます。

他、ライブという特性を活かした、

誰でも作品紹介中にコメントで感想を伝え合うことができる場として、参加型形式で楽しむことができます📺

さらに、「SKYSTORY各メンバー賞」といった形式により、私たちが気に入った1枚を選び、発表させていただきます。

ライブの雰囲気に関しては、過去に開催した作品紹介ライブをご覧ください👇

動画をご覧いただけたら、次は、開催日についてです。

YouTubeライブ開催日時

【公開日時】

1回目 7月5日(水) 21時開始

2回目 7月10日(月) 20時開始

3回目 7月26日(水) 21時開始

【参加条件】

小石の庭のYouTubeチャンネル登録してくれた方限定

↓下記のチャンネル登録ボタンをクリックorタッチ

開催にあたって主催者からのお願い




当日は、様々な作品を見て楽しめるように、進行していきます。

そこで、当日視聴者さんに以下の3つのお願いです。

①紹介された作品で「素敵!」「最高!」など感想をライブ中(ライブ後でも)コメントにて教えてください!!!

*可能な限り、コメントを読んでいきます。

②参加者さんが一生懸命に描かれた、作品です。誹謗中傷、アンチ悪口等のコメントはお控えください。

③YouTubeの高評価ボタン👍のクリックをお願いします!

(私たちの励みになります)。

以上です!!!

ぜひで楽しんでいきましょう🌟

6月のお絵描き企画内容について再度確認したい方は、下のリンク記事からご参照ください👇

https://wp.me/pbYvU7-1CY

それでは次回の記事でお会いしましょう👋