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SKYSTORY イラスト本

SKYSTORY本(紹介コーナー)

こんにちは。フクロウです。

今回は、小石のような男が創ったSKYSTORY作品紹介です。

現在、販売中のもの4作品を紹介させていただきます。

これを見て、気になったものだけでも手に取ってもらえたら幸いです。

(BOOTHにて販売中▶https://koishiotoko0917.booth.pm/

それではさっそく紹介にうつります。

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【SKYNOTE】

こちらはSKYSTORYの世界観をがっちり掴む事が出来る雑誌風のイラスト本になります!!!

『SKYSTORY』情報が一番満載で大好評!!!

挿絵イラスト多数で、イラストを楽しみたい方にオススメ👍

【エボリス】

SKYSTORYのミニキャラ達によるミニキャラ絵本!!!

ニワトリのイルミとフクロウのナイトが『思いがけない冒険』に出る!!! 噛み合っていなかった二人が一つの冒険を通して絆が芽生える。

ピンチに二人を助けてくれるのは⁈

可愛い絵本なので全年代が楽しく読める本でオススメ👍




【桜の詩】

『SKYSTORY』初の小説作品。

永遠の呪いをかけられたエルフのヴェイルは永い間旅をしている。 死ぬことが出来ないというのは、彼にとって地獄の苦しみの中を生き続けるということ。

何故なら彼は……………

こちらの小説は一巻になため、今後も続いていきます!

小説好きのあなたにオススメの品です👍

【COLORS Cobalt】

こちらが現在の最新刊!!!

金髪のエルフ《リーヴ・ルーチェ・ベルマーレ》の人生を描いたキャラクター本!!!

『SKYSTORY』を知らない人でもガッチリ楽しめます。

この本を見ればリーヴというキャラクターが大好きになること間違いなしです。

漫画付きでとても分かりやすく『SKYSTORY』を知るきっかけとなるオススメ👍

ぜひこれからの作品も含め楽しんでもらいたいです☺

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY イベント イラスト本 コミティア

東京コミティア参戦決定(2024年2月告知)

こんにちは。小石のような男です。




今回の記事はタイトルにもあるとおり、

本記事テーマ

2024年2月に開催される東京コミティア参加決定しました。(パチパチ👏)

サークル名は、作品名と同じ『SKYSTORY』で参加します。

では、コミティアの詳細、コミティア参加の目的についてご紹介したいと思います。

コミティアの詳細・開催場所日時

💡コミティアの特徴として

・誰でも自由に参加、見学ができる。

・気に入った作品があればその場で購入できる。

・創作者と交流を楽しめる場

コミティアに応募して、参加する多くの方は 、自己の作品の発表を目的とし、作品を販売することを指します。

他の方の作品に触れることもでき、刺激がもらえるきっかけの場所にもなっています。

私(小石のような男)は、新刊を先行販売させてもらいます。

💡開催場所・日時

COMITIA147

開催場所 東京ビックサイト第1・2・3ホール

日時 2024年2月25日(日)11時~16時

スペースNo 東1 O26a




小石のような男の作品について

私の販売する作品を簡単に宣伝、紹介させてもらいます。

【販売する『SKYSTORY』本 第5弾】

COLORS-Cobalt-(カラーズ-コバルト-)

というタイトルで先月作成した本を販売します。

内容は、主人公のライバルである、金髪の王子「リーヴ」についてまとめたキャラクター本🎨

小石が創作する『SKYSTORY』のあらすじはこちら▶https://wp.me/pbYvU7-Tq

この本を開けば、詳しい設定はもちろん小石のような男が創る世界観に深く触れることができます🌎

BOOTH でも販売中

https://koishiotoko0917.booth.pm/

*当日コミティアに来てくれた方にはBOOTH販売価格より割引します🌟

【コミティア参加をオススメしたい方👏】

・東京なら行ける!その時間ちょうど空きがある!コミティアに興味がある!

・小石のような男に会ってみたい!交流してみたい!

・今開催中、過去に企画に参加された方で『SKYSTORY』の作品を実際に見たい!

・『SKYSTORY』について興味がある。もっと知りたい!

これら1つでも該当する方は、ぜひ遊びにきてほしいです🚙

(もちろんそれ以外の方も大歓迎!!!)

会場にてお待ちしています👍

では最後に、

・なぜ今回もコミティアに参加するのか?

・コミティアを通じてどのような活動をするのか?

について詳しく述べていきます。




オフ会を通じて作品普及活動

ブログをいつもご覧いただいている方で、私の作品をご存じの方が多いとは思いますが『SKYSTORY』です。

普段の活動は、SNSが中心。

創作と並行して、『SKYSTORY』を通して創作の楽しさ、内容の面白さを広めています。

さらに、SNS以外でも『SKYSTORY』を普及させていきたいと考えています。

そこで、

・色んな創作者さんの作品を見てみたい。直接お会いして話をしたい。

・『SKYSTORY』の魅力を伝えたい。

以上のことから参加を決意しました。

『SKYSTORY』を知って下さる方、ファンの方とオフ会をしてみたいという思いでした。

コロナ渦という社会情勢の中、オフ会は難しいと思います。

ならせめても、コミティアというイベント内だけでも考えました。

本記事まとめ

メインは、オンライン活動ですが、年に数回実際顔を見せたイベント、オフ会などを行い創作者間で繋がりを大事にしていきたい。

それでは当日たくさんの方にお会いできることを楽しみにしています。👋

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SKYSTORY みんなで創る物語 イベント イラスト本

関西コミティア参戦決定(2024年1月告知)

こんにちは。小石のような男です。




今回の記事はタイトルにもあるとおり、

本記事テーマ

2024年1月に開催される関西コミティア参加決定しました。(パチパチ👏)

サークル名は、作品名と同じ『SKYSTORY』で参加します。

では、コミティアの詳細、コミティア参加の目的についてご紹介したいと思います。

コミティアの詳細・開催場所日時

💡コミティアの特徴として

・誰でも自由に参加、見学ができる。

・気に入った作品があればその場で購入できる。

・創作者と交流を楽しめる場

コミティアに応募して、参加する多くの方は 、自己の作品の発表を目的とし、作品を販売することを指します。

他の方の作品に触れることもでき、刺激がもらえるきっかけの場所にもなっています。

私(小石のような男)は、新刊を先行販売させてもらいます。

💡開催場所・日時

関西コミティア69

開催場所 インテックス大阪1号館

日時 2024年1月21日(日)11時~15時




小石のような男の作品について

私の販売する作品を簡単に宣伝、ご紹介させてもらいます。

【販売する『SKYSTORY』本 第5弾】

COLORS-Cobalt-(カラーズ-コバルト-)

というタイトルで販売します。

内容は、主人公のライバルである、金髪の王子リーヴについてまとめたキャラクター本🎨

小石が創作する『SKYSTORY』のあらすじはこちら▶https://wp.me/pbYvU7-Tq

この本を開けば、詳しい設定はもちろん小石のような男が創る世界観に深く触れることができます🌎

【特にオススメしたい方👏】

・大阪なら行ける!その時間ちょうど空きがある!コミティアに興味がある!

・小石のような男に会ってみたい!交流してみたい!

・今開催中、過去に企画に参加された方で『SKYSTORY』の作品を実際に手に取って見たい!

・『SKYSTORY』についてもっと知りたい!

これらに1つでも該当する方はぜひ遊びにきてほしいです🚙

(もちろんそれ以外の方も大歓迎)

会場にてお待ちしています👍

では最後に、

・なぜ今回もコミティアに参加するのか?

・コミティアを通じてどのような活動をするのか?

について詳しく述べていきます。




オフ会を通じて作品普及活動

ブログをいつもご覧いただいている方で、私の作品をご存じの方が多いとは思いますが『SKYSTORY』です。

普段の活動は、SNSが中心。

創作と並行して、『SKYSTORY』を通して創作の楽しさ、内容の面白さを広めています。

さらに、SNS以外でも『SKYSTORY』を普及させていきたいと考えています。

そこで、

・色んな創作者さんの作品を見てみたい。直接お会いして話をしたい。

・『SKYSTORY』の魅力を伝えたい。

以上のことから参加を決意しました。

『SKYSTORY』を知って下さる方、ファンの方とオフ会をしてみたいという思いでした。

コロナ渦という社会情勢の中、オフ会は難しいと思います。

ならせめても、コミティアというイベント内だけでも考えました。

本記事まとめ

オンライン活動中心ですが、年に数回は、実際顔を見せたイベント、創作者間で繋がりを大事にしていきたい。

それでは当日たくさんの方にお会いできることを楽しみにしています。👋

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SKYSTORY計画 みんなで創る物語 イラスト本 日記

今年2023年振り返り(チーム活動・決算報告)

こんにちは。小石のような男です。




今回の記事は、

本記事テーマ

今年2023年活動報告について振り返りをしていきます。

今年、応援してくれた方、一緒に創作をしてくれた方への、活動報告です。



それでは振り返っていきます。

1.SNS活動(イラスト・ブログ投稿)

私(小石のような男)といえば、創作兼ブログをメインにSNSで活動しています。

・一枚絵(イラスト)の投稿

・ブログを含めた『SKYSTORY』世界観、設定、物語、キャラクター紹介など

・ブログ中心に、創作活動報告、他創作を楽しむ&上達を目標とした文章での投稿

これらにより作品のアピールと作品への熱意を伝えてきました。

・小石のような男が描くイラスト、作品『SKYSTORY』を好きなってくれた方

・ブログを定期的に読んでくれる方

に改めて感謝を述べさせていただきます。

少しでも創作の楽しさ、自己実現に繋げてもらえたら、幸いです。

引き続き『SKYSTORY』の世界を堪能できるよう、SNSで投稿していきます。




2.本制作・小説

今年、ついに初めて小説に挑戦し始めました。

『SKYSTORY』小説は、こちらの「BOOTH」サイトにてご覧ください👇

https://koishiotoko0917.booth.pm/

小説の難しさはありつつ、文章を日頃から書いている(ブログ投稿)ことを利用し、最大限の力を発揮した作品が出来上がりました。

創作を貴重な経験、そして創作(小説を創る)といった楽しい時間を過ごさせてもらいました。

結果として、発行部数は50部を超えるほど。

チームの支え、小説を書くにあたって相談にのっていただいた方、そして購入してくれた方に感謝を述べさせていただきます。

そして絶賛、本制作に取り掛かり中です。

これ以上の傑作を期待して、来年販売を待っていてください📚

2024年へ繋ぐ



2024年は、新たな切り口から、エンタメとして楽しめるブログ、プロにも負けない作品(SKYSTORY本)を制作していこう

というのがチームでの目標です。

プロジェクトを遂行するにあたって

①物語のブラッシュアップかつ今より上達したイラスト

②物語を伝えるかつ創作の楽しさを伝えるうえで、最も必要な文章力の向上

を目指します

本記事まとめ

自分の作品創りに没頭できた。成長を感じる1年でした

そして来年も走り続けます。

「私もクリエイターの一員として一緒に活動していきたい。」

「創作の熱意が伝わってきた。自分も頑張っていきたい。」

「SKYSTORYの作品をもっと見たい。自分も何か携わって創ってみたい。」

と思ってもらえるよう精進していきます。

来年も一緒に頑張りましょう🔥

それではまた次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY SS小説 イベント イラスト本 小石のような男

SS小説(SKYSTORY小説9)

こんにちは。小石のような男です。

6月お絵描き企画開催たくさんの参加ありがとうございました!

たくさん参加していただいた記念として、

小説作品【桜の詩】の一部をブログの方でも公開させていただきます!

それではお楽しみください😌




桜の詩 本編

_______________________________________

 コツ……コツ……………………コツ……。

 ヴェイルは岩壁にもたれて座っていた。

 誰も入ってこない洞窟の中で、一つの音だけが鳴り響いている。

 百本も長い足がある虫や、湿ったトカゲのような生き物たちが、力無く伸ばされたヴェイルの両脚を越えていく。

 コツ……コツコツ。

「ぁ……。ぁぅ…………」

 体に力が入らない。

 もう立って歩くことも、まともに話すこともできない。

 体から根が生える程ここにいた気がする。

 どれくらいの時が経ったのだろう。

 わからない。

 ヒラヒラと揺れながら飛んでくる、さくら色に発光している羽虫がヴェイルの鼻に止まる。

 羽虫は降りていき、ヴェイルの腰元を照らす。

 ──コツコツ……。

「……………………ぁぅ」

 ヴェイルは無意識に動いていた自分の右手に気づく。

 右手は小石を持っており、地面に書かれた『桜』の文字がさくら色に照らされた。

 何度も何度もその文字が消えないように、同じ線が石で打ち付けられている。

 もうほとんど動く力が残っていないはずなのに、その文字だけは、はっきりと書かれていた。

 ヴェイルは『桜』の文字を見た途端、微かな生気を取り戻し、ある瞬間を思い出す。

 そこは丘の上。

 華やかに咲き、儚く散っていく、白色や淡い紅色の花を咲かせる一本の木。

 その木の下に、凛と立っている美しい女性に目を奪われたあの瞬間だ。

 あの瞬間はちゃんと、褪せることなく心に残っていた。

 ヴェイルの心臓の辺りが温かくなっていく。

 そうか。

 僕は忘れたくなかったんだ。

 もう決して会うことはできないけど、

 君のことだけは、忘れたくなかったんだ。




_______________________________________

 

   第一章 始まりの島

_______________________________________

   一 辺境の島

 ヴェイルはノアという島に到着した。

 この島はとても歴史が長い。年代が大きくズレた遺跡が多数存在し、そもそもいつ誕生したのかが解明されていない辺境の島だ。

 この島に辿り着くまでの道の過酷さが、より一層、島の価値を上げるのだ。

「噂以上の島だな……」

 高さが百メートルほどある巨大樹の森や古代遺跡が多い砂漠地帯、エメラルドグリーンのカーテンが綺麗な氷雪地帯など、あげればキリがないほどの絶景が詰まった夢の島。

 島に来た目的を忘れてしまいそうになる。

 ヴェイルは世界的な物書きである。

 代表作には自身が経験した、数々の旅を繋ぎ合わせたノンフィクション作品『紡旅(つむぎたび)』、魔法の概念が無い国の空想物語『機巧(からくり)仕掛けの島』、異なる人型種属同士の愛をテーマに書かれた小説『繋がる愛のバラッド』などがある。

 そんなヴェイルにとって、ノア島ほど胸が躍るものはない。

 この島を題材に三冊は本が創れる。

 そんなことを思いながら、移動中の相棒であった渡し鳥フェニキスの広い背中から飛び降りる。

「ここまで連れてきてくれてありがとう。さすがに疲れたろ……ゆっくり休んでくれ」

 島と島を移動する際に乗る渡し鳥は、基本的に降り立った場所で用が終わるまで待たせておくのだが、今回ノア島には長期滞在する予定のため、渡し鳥を自由に空へ放す。

 一度心を通わせた渡し鳥は、例え離れていても、心の中で呼ぶと自分の元へ飛んできてくれる。

 島の中心の、山より大きい黄金の巨大樹に向かって羽ばたく後ろ姿を見送った後、ヴェイルはベルトにかけてある小さな鞄から、革のカバーが付けられたノートを取り出し、ノア島でしなければならないことを確認する。

「ふぅ……仕事の前にこの島を堪能しないとな」

 ヴェイルは、この先待ち受けている重要な任務のことを考えると気が重くなる。

 ノア島に上陸するまでに乗り越えた数々の障壁は、どんな傷でも高速で回復するヴェイルとフェニキスにしか乗り越える事ができないものばかりであった。

 まず初めにノア島があるのではないかと予測した地域へ、使いの生き物達を飛ばした。

 すると、ある空域に送った使いの生き物達だけ帰ってこなかった。

 使いの生き物は、ヴェイルが与えた餌以外食べることができないように育てたため、お腹が減ったら帰ってくる。

 数日経っても帰ってこないなんてことはあり得ないのだ。

 おそらくそこにノア島があるのだろうと踏んだヴェイルは、その特殊空域を目指した。

 長年の友人である渡し鳥フェニキスの背に飛び乗り、ノア島へ出発した。

 フェニキスが一緒なら、今度の旅も大丈夫だとヴェイルは過信していた。

 ある程度進むと、回遊を終えたであろう空鯨達が宙を泳いでいるのを発見した。

 ヴェイルとフェニキスは空鯨達の跡を追ってみることにした。

 少し時間が経つと、徐々に別の方角から他の空鯨達が集まりだし、みながある一点に向かって泳ぎだした。

 空鯨は、空を泳ぐ空魚の中でも最大級の大きさをしており、より上質なエネルギーを含む場所を求める。そのため、このまま追っていけば目的地へと辿り着けるとヴェイルは考えた。

 進むにつれて、静電気を帯びた空気が体に纏わり付き、バチバチと、小さな蜂に刺されたように痛む。

 巨大な球状の雲がヴェイル達の前に現れる。

「この大きさ、ノアの空域ごと雲だな」

 どんどん視界が雲で遮られるようになり、とうとう雲の中へすっぽりと入ってしまう。

 ヴェイルの焦りが伝わり、フェニキスも緊迫感のある顔に変わる。

「雲が島を守っているのか」

 雲の中に侵入するも、この雲は何層もあり、進むにつれて目視できる水の粒が増え、そして大きくなっていく。

 気流が乱れ出し、真っ直ぐ飛ぶ事が不可能になる。

 不規則な気流の中から、ノア島へ向かうルートを導き出し、かなり遠回りをして乱気流を抜ける。

 そして現れたのは、超巨大積乱雲だ。

(あれは、やばすぎる)

 ヴェイルの直感、そして理性どちらもこの中に入るのは危険であると言っている。

 フェニキスは身震いし、飛行速度が落ちる。

 しかし、ここを乗り越えなければ島に辿り着くことができないということも解っている。

 ヴェイルとフェニキスは警戒しながら、ゆっくりと積乱雲に突入する。

 四方八方で発生する青い稲妻が、周囲を明るくしている。

 怯えながらも、針に糸を通すような飛行を続ける。

 すると遠くから、細長い蛇のような影が、ウヨウヨとこちらを目掛けて泳いできているのが見える。

「フェニキス! 急げ! 捕まったらやばい」

 この積乱雲の中には肉食の電気ウナギが住んでおり、迷い込んだ生き物の動きを、自らが持つ電気で封じ、一斉に襲い掛かる。

 電気ウナギの体はヴェイルより大きい。

 そんな巨躯の強靭な顎で、骨ごと噛みちぎろうとするのだ。

 ヴェイルは一匹に、右腕の肘から下を噛みちぎられ、大量の血が宙へ飛散する。

 一瞬で噛みちぎられるため、痛みが遅れてやってくる。

 さっきまで当たり前のように生えていた腕が、食事や洗濯、書き物など、毎日さまざまなことで使用している右腕が一瞬にして無くなったのだ。

「いっってぇえーー……」

 ヴェイルが持つ再生能力のおかげで、食いちぎられた腕はすぐに再生するが、周囲に撒き散らされた血の匂いに誘われ、途方もない数の電気ウナギに襲われることになる。

 これまでヴェイルが経験した旅で、幾度となく大きな怪我を負う機会があったため、痛みへの耐性はかなりある方だ。

 しかし、それでも痛いものは痛い。

 噛みちぎられる前に、払って飛ばそうとすると、今度はヴェイルの腕がちぎれない程度の力で噛みつき、そこから電流を流して動きを封じてくる。

 電気によって体が麻痺したはいいものの、痛覚の方は健在だ。

 フェニキスの最高速度でどれだけ進んでも、次から次へと体が抉られる痛みが続く。

 腕が噛みちぎられ、脚が噛みちぎられ、そして再生した腕がまた噛みちぎられる。

 なんとか急所だけは避けてはいるが、気を失ってしまいそうだ。

「ピェエエエーーーーー!」

 攻撃を受けているのはフェニキスも同じで、何度も足や翼を噛みちぎられ、上手く飛ぶことが難しい。

 フェニキスもヴェイルと同じように再生能力を持っており、どれだけ体が傷つけられてもすぐに元に戻る。

 ヴェイルと共に痛みを耐えながら、なんとか飛んでいる状態だ。

 ようやく電気ウナギ達を振り払えたように思えたが、積乱雲の中から、雷を帯びた、山のように巨大な雲の竜が現れる。

「とうとうボスのお出ましか……」

 苛烈に過ぎる積乱雲の行路を凝集させた様な、恐ろしくも神々しいその雲竜には『ノアの番人』という言葉がぴったりと合う。

 こいつを切り抜ければその先にノアがあるような気がする。

 雲竜は口を大きく開けて近づいている。

 ヴェイルは逃げずに真っ直ぐ立ち向かった。

 この番人の先にノアがあるような気がした。

 雲竜は口だけでも世界一の大聖堂を丸呑みできてしまうほどに大きい。

「いくぞフェニキス。こいつを抜けたらノアだ」

 雲竜をノアの番人とすることで、削られ切った精神の最後の一滴を振り絞る。

 覚悟を決めた二人は口の中へ、閃光のように突入した。

 雲竜の中でヴェイル達は四方八方から雷に打たれ続け、全身が丸焦げになり、体の細胞が何度も破壊と再生を繰り返した。

 先程まで電気ウナギから受けていた電撃とは比にならないレベルの雷撃だ。

 五秒間に一度の間隔で雷に打たれ、その都度気を失うが、何度も目を覚まして突き進む。

 覚悟はしていてもここまでの苦痛を伴うものなのか……。

 そう思いながらも全ての雷撃を受け切りその先へ進む。

 真っ直ぐ、意志の力で進んでいく。

 起きては気絶し、気絶している刹那、何度も雲竜の攻撃を受ける夢を見る。

 現実なのか、夢なのかの区別がつかないくらい攻撃を受け続け、目を覚ますと雲竜の背中を突き抜けていた。

 雲に覆われた、永遠にも感じた闇の世界から一変して、雲の層の終わりを感じる光が見える。

 朦朧とした意識は、死んだ後行くと言われている永遠の国に到着したんじゃないかという錯覚を生む。

「ピィエェエエエエエエ」




 フェニキスの歓喜の声が冒険の終わりを知らせ、ヴェイルは目を覚ます。

 ヴェイルが手を力強く前にかざすと、正面にあった多くの静電気を帯びた塵が吹き飛んだ。

 そこには大きな島が見える。

 島の周りには、島よりも大きな三頭の巨大鯨が、島を時計回りに泳いでいる。

 一時間に一度鼻から大量の空気を噴き出す。

 巨大鯨が噴き出した場所の近くに、小さな空魚達が口をパクパクさせながら群がってきた。そしてその空魚たちを少し大きな空魚が食べる。

「ここでは、すごい速度で循環が行われているということか」

 ノア島を目指す時、最初に見かけた鯨達が、巨大な鯨達の後ろに着き、泳ぎ出している光景を見つける。

(ノアの生態系はノア圏内だけではなく、外部からのエネルギーも取り入れているということだね)

 ヴェイルはよく任務を忘れ、景色や生き物を観察することに熱中してしまうことがある。

 なにせ、今回の任務先は辺境の島だ。伝説の島とさえ言われている。物書きにとって、徹底的に調査するしかない舞台だ。

 島に上陸する際、一定水準を超える文明であれば着陸港が用意されているはずだが、そもそもノア島は外との交流を遮断しているため着陸港は存在しない。

 そのためヴェイルと渡し鳥は島を一周しながら、着陸する場所を探した。

 ヴェイルの相棒の渡し鳥は鷹科で、他の鷹科よりもかなりの速度で飛行することができる。

 しかし、それでもノア島を一周するには数時間はかかりそうだ。

 ヴェイルはひとまず近場で着陸できそうな場所を探して着陸した。

 渡し鳥を解放したヴェイルは、おそらく目的地があるはずの中心部へ向かって森の中へ入っていった。

 本来、目的地付近の巨大樹の根元まで飛んでいった方が早いのだが、ヴェイルはどうしても島を探検したかった。

 基本的に正規のルートで来訪者が来られないようになっているため、島の民に見られたら驚かせてしまうと思い、なるべく刺激しないように閑散としている場所を選んだつもりだったが、木の影から現れた一人の島の民に見つかってしまう。

 隠さなければならない部分を、最低限の布で隠し、森で採れたものや小さめのナイフを身につけている少年だ。

 島の少年はヴェイルに向かって、これまで聞いたことがないような言葉を吐いている。

 多くの文明に触れてきたヴェイルだったが、少年の発した言葉は、知っている言語の中で最も古い文明のものに似ている。

「一体いつからこの島が存在しているんだ」

 ヴェイルは現地民に発見されたという状況に相応しくない感情が発現した事に気づき、興奮を抑える。

「ごめんね。君達の島を荒らすつもりは無いんだ。安心してほしい」

 静かに、そしてひっそりと事を進めるために両手を上げ、攻撃の意思はない事を伝えるが、おそらく相手にとって島を来訪する者と接触するのが初めてであるためか、ヴェイルの意思は伝わらない。

 少年はヴェイルの足から頭までじっくり見ている。

 ヴェイルの耳を見た瞬間、少年は驚愕し、焦りと恐怖の顔になる。

 数秒間硬直した後、覚悟を決めたのか、落ち着いた顔に戻る。

 するとヴェイルを鋭い目で見つめ、猛然と駆け出してくる。

 少年は、ヴェイルから見て左に弧を描くように走り、ヴェイルが少年の方へ体を向き直した瞬間、ヴェイルを通り過ぎるように真横に切り返す。

 少年は常に、ヴェイルの視界から外れるような動きを繰り返す。

 その速さというもの、おそらく歴戦の戦士でも目で追うことができないほどであったが、ヴェイルの目は少年の姿をはっきりと捉えていた。

 切り返した後、少年は頸動脈を迷いなくナイフで切り付けた。

_______________________________________

公開部分はここまでです!



続きは、書籍でぜひお楽しみください🌟

「BOTH」にて絶賛販売中です。

https://koishiotoko0917.booth.pm/

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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SKYSTORY みんなで創る物語 イベント イラスト本 コミティア 小石のような男

東京コミティア参戦決定2023.5(告知)

こんにちは。小石のような男です。

今回の告知は、タイトルにあるとおり。

2023年5月東京コミティアに参戦決定しました👏



本記事では、さらなる詳細をお伝えしていきます。

コミティアの詳細・場所・日時




💡コミティアの特徴として

・誰でも自由に参加、気軽に見学ができる。

・気に入った作品があれば、その場で購入できる。

・たくさんの創作者の方たちと交流ができる。

とても楽しく、刺激がもらえる場所になっています。

コミティアに応募して、参加する方は 、自らの作品を発表する場でもあり、作品を宣伝することができます。

私(小石のような男)は、

『SKYSTORY』という作品を、コミティアの場で一人でも多くの方に知ってもらうため、

『桜の詩』というタイトルで、SKYSTORY新作第四弾

販売させてもらいます。

💡開催場所・日時

日程:2023年5月5日(金)11:00~16:00
場所:東京ビッグサイト東4・5・6ホール

スペースNo.ち52b

出店 作品紹介



私の販売する作品を簡単に宣伝、紹介させてもらいます。

【販売する本の概略】

『桜の詩』

竜の呪いにより、果てしない時を生かされる男"ヴェイル"の旅を描いたファンタジー小説。🎨

小石が創作する『SKYSTORY』のあらすじはこちら▶https://wp.me/pbYvU7-Tq

本書を開けば、今までより詳しい世界観に触れ、『SKYSTORY』にハマること間違いなし🌎

他、同時に過去に制作した第一弾、第二弾、第三弾も当日販売します。

【こんな方にオススメ💡】

・東京なら行ける!その時間ちょうど空きがある!コミティアに興味がある!

・小石のような男に会ってみたい!交流してみたい!

・企画に参加された方で『SKYSTORY』の作品を実際に手に取って見たい!

・『SKYSTORY』についてもっと知りたい!

という方はぜひ遊びにきてほしいです🚙(

もちろんそれ以外の方も大歓迎)

お待ちしてます👍

では最後に、

・なぜ今回もコミティアに参加するのか?

・コミティアを通じてどのような活動をするのか?

について詳しく述べていきます。

COMITIA144サークル紹介

4月18日(火)21時~

私のサークル「(株)ブラック企業SKYSTORY」の詳細な紹介。ほか、参加される方のサークル紹介ライブをYouTubeにて行います👏

前編(アーカイブ)

後編(アーカイブ)

チャンネル登録よろしく✌(by新緑の猿)

登録はこちら▼

作品の普及活動(オフ会)




ブログをいつもご覧いただいている方は、私の作品『SKYSTORY』をご存じの方が多いと思います。

普段ブログを含めたSNSの活動は、

・『SKYSTORY』を知ってもらうこと。

・『SKYSTORY』通じて、創作の楽しさを継続してもらうこと

を中心に行っています。

SNS以外でも『SKYSTORY』の普及活動をしていきたいと考えています。

そこで去年から

・色んな創作者の作品を見てみたい。

・実際直接会って話をしたい。

・『SKYSTORY』の魅力を伝えたい。

コミティアへの参加を積極的に行っています。

コミティアというイベントを通じてオフ会をしたいと考えてます。

最後に

小石のような男のメイン活動拠点は、SNSです。その中で、年に数回、イベント(オフライン)の活動をしていきます。

それでは、ゴールデンウィーク5月5日(金)会場にてお会いしましょう👋

たくさんの方にお会いできることを楽しみにしています。



その他 紹介リンク

*コミティアから小石が学んだこと

https://wp.me/pbYvU7-Zw

*東京コミティアHPはこちら▶https://www.comitia.co.jp/html/144.html

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pixivFANBOX SKYSTORY イラスト本 プロジェクト 小石のような男

SKYSTORY 運営(経営モデル2024年版紹介)

こんにちは。小石のような男です。




今回の記事は、

本記事テーマ

今まで明確に公表してこなかった『SKYSTORY』経営モデルについて

3つに分けて紹介していきます。

本来は秘密にしたいところですが、透明性にします。

・『SKYSTORY』のこれからの未来や再現性を理解してもらえること。

・信用性かつ活動への熱量度の理解してもらえること。

の方がメリットが大きいと考えたからです。

さらに活動支援してくれる個人、法人の方ができれば幸いです。



それではさっそく詳細に移ります。

課金モデルについて

その名の通り、サービスを定期的に使い続けてもらい、売り上げを確実にあげていくのが継続モデルです。

私達の活動にあてはめると

・創作者支援サービスのpixivFANBOX

pixivアカウント▶https://www.pixiv.net/users/10364942

・YouTube スーパーチャット

が該当します。

これらのお金を、作品制作に投じ、サービス提供者に還元できるよう面白い作品かつ期待を裏切らない物語にしていきます。

物販

続いては物販です。




個人、企業が商品を企画・開発・製造を行い、消費者に対して提供して対価であるお金を受け取るモデルとなります。

私たちの活動にあてはめると

・本(第一弾~三弾はBOOTHにて販売)

BOOTHサイト▶https://koishiotoko0917.booth.pm/

・グッズ(現在制作中)

に該当します。

これら買いたいと思ってもらえる『SKYSTORY』商品を増やしていきます。

広告

続いては、新聞やインターネットでのニュースサイトの媒体に、広告を掲載するというモデルです。

見てくれる方が増えれば、広告料金を企業から得ることができます。

私達の活動では

・ブログ・YouTubeでの広告

に該当します。

質の良いブログ記事、YouTubeでの投稿を心がけていきます。

次なる経営目標モデル




現時点で、実践できてないものを最後に紹介して終わります。

ずばり、ライセンスモデルです。

開発済みのモノについて再利用する権利を売買し、再利用「させる」ことや再利用「させてもらう」ことで収益を上げるビジネスモデルを言います。

たとえば、私たちの活動に置き換えてみます。

『SKYSTORY』が映像化、書籍化されることです。

素晴らしいコンテンツがあるという場合は、別の領域で強みを持った会社とライセンス契約を行うことで、ビジネスが広がります。

・VR関連会社とライセンス契約で、活動範囲を広げる

・メタバース、NFT関連会社とライセンス契約で、活動範囲を広げる

ぜひとも支援、応援のほどよろしくお願いいたします👏

それでは次回の記事でお会いしましょう👋

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イベント イラスト本 小石のような男

重要な報告

こんにちは。小石のような男です。




先日のYouTubeライブにて、とあることが決定したのでご報告させてもらいます。

まずはこちらの動画をご覧ください👇

では詳細を述べていきます。




東京コミュニティ参戦

報告が遅くなりましたが、今週日曜日のコミティアに参加します。

日程:2023年2月19日(日)11:00~16:00

場所:東京ビッグサイト東4・5・6ホール

COMITIA143 

今回、新緑の猿1人で『SKYSTORY』を広めに会場に行きます。

詳細はこちらのコミティア専用サイトより👇

https://www.comitia.co.jp/html/143.html

今回の注目ポイントは💡

・新緑の猿との交流会

・新緑の猿 着ている服とは?

ということで初めて1人で挑みます。応援よろしく🔥

by 新緑の猿

お近くの方や、時間がある方誰でも大歓迎です!!!

オフの場でぜひお話ししましょう👏

それでは当日お会いしましょう👋




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SKYSTORY みんなで創る物語 イラスト本 クリエイター コミティア 小石のような男

本制作完成(報告&告知)

こんにちは。小石のような男です。




・既刊『HISTORY of SKYSTORY』(SKYSTORY第一作目)第二版の入稿

・『SKYNOTE』(SKYSTORY第二作目)新刊入稿

が無事終わりました👏

第一作目は、ありがたいことに完売になり、販売停止としていました。(BOOTHサイトにて)

それから第二版は、第二作目と同時に入稿したいと考えつつ、第二作目『SKYNOTE』の制作を進めていました。

ようやく完成し、売り出す準備が整いました。😭

初心の心を忘れず、質はもちろん、さらなるページ数を増やしました。

本制作への挑戦について

(小石のような男・本制作への思い👇についての記事)

https://wp.me/pbYvU7-14J

早くみんなにお披露目したくてうずうずしてます😌

(明日までの我慢)。

それでは、肝心な発売日&価格についてお伝えさせてもらいます。




発売日・価格について

9月19日(月)「関西コミティア」「BOOTHサイト」にて同時販売いたします。

(今回、多めに刷ってあるので在庫は大丈夫だと思います…!)

ただ在庫無くなり次第、終了となりますので、お早めに😭

*在庫仕入れの次回予定として、第二版・第三版は、次回の三作品と同時入稿を予定しています。

次に価格についてです。

BOOTHサイトオンライン販売にて

・『HISTORY of SKYSTORY』1,500円

・『SKYNOTE』2,000円

9月19日(月)

こちらのBOOTHサイト▶https://koishiotoko0917.booth.pm/

にて販売スタートです💨

そして、コミティアでは、値下げした価格で販売いたします!

遊びに来てくれた方に特別価格になりますので

9月19日(月)にある関西コミティアにもぜひ遊びに来てください🎠

関西コミティアの詳細記事について

https://wp.me/pbYvU7-1iC

当日コミティアに来て価格を確認してみてください!!!

報告&告知は以上になります。

楽しみにご覧あれ🌟

それでは次回の記事でお会いしましょう👋