こんにちは。小石のような男です。
今回のテーマは、
創作した作品の見せ方・アピールの仕方を工夫してみよう
についてです。
努力して完成させたものはできるだけ多くの方に見てもらいたいものです。
どれだけ良い物・面白い物でも、見せ方(アピールの仕方)で状況は一変します。
そこで本記事は、行動経済学を用いて、簡単なやり方をご紹介していきます。
創作にも使える行動経済学
行動経済学とは?
⇒「経済学」と「心理学」を合わせた学問です。
利益を得たり損失を被ったりする状況で、人がどういった選択をする傾向があるのかを研究しています。
従来の経済学は、数値、計算に基づいて研究する学問であり、
・景気の動向や企業活動のもたらす影響
・人々の購買に関する法則性
「人は常に正しく損得を勘定し、その結果最も利益を得られる決断をする」といったものを研究対象としてきました。
しかし実際の人間は、そこまで合理的ではありません。
コンピューターのように合理的ではなく、人間の心理(自分を犠牲にしても成し遂げたいなど)を考えていく。
ここが従来の経済学と大きく異なるポイントです。
難しい話はここまでにして、さっそく実践編を詳しく述べていきます。
価値を伝える・アピール方法
1・アンカリング効果
アンカリング効果は、最初に印象的な数値や情報を与え、その後の意思決定に影響を与えることを指します。
「アンカリング」は「船の錨を下ろす」という意味であり、錨の刺さった地点となる数値や情報が、その後の判断の基準になっていきます。
広告で良く使われる
「通常価格○○円のところを、△△%オフの□□円で販売します!」といった値下げ表示、これはアンカリング効果を狙っての戦略であると言えます。
作品の見せ方に応用すると
「今までの作品より、+○○時間費やしたところ、特に○○細部まで拘り創り上げた、自慢の1作です」
というようにアピールしましょう。(ただし嘘は厳禁)
また、値下げ幅が大きいほど魅力的に見えますので、敢えて通常価格を高額にして表示する手法も考えられます。
2.プロスペクト理論(損失回避性)
いきなりですが質問です。
①無条件で1万円をもらえる
②コインを投げて表が出たら2万円もらえるが、裏が出たらお金はもらえない。
あなたはどちらかを選択しますか?
多くの方は「A.無条件で1万円をもらえる」を選び、2万円をもらう賭けに出るよりも確実に1万円を手に入れようとします。
つまり人は、
利益が手に入る可能性のある場面では「利益が手に入らない」ことを、損失の可能性がある場面では「損失すること」を回避しようとする傾向を持ちます。
このような人の性質を説明しているのがプロスペクト理論(損失回避性)です。
早めに申し込まなければ「受けられたはずのプレゼントや値下げが受けられなくなる」という損失を被る、
と購入者に思ってもらうことが必要です。
作品の見せ方を工夫すると、
複製は可能ですが、原画は、1枚です。(サイン付きも可)
一番早く欲しいといった方にお譲りします
ただし、こちらも嘘は厳禁。
「限定」と表示しているのみで、いつまでもプレゼントや値下げ販売を行っていると、信用性かつ希少性がなくなります。
まとめ
行動経済学のごく一部を紹介させてもらいました。
さらに深く知り、人間の感情に寄り添ったマーケティング活動を行うことで、より高い効果が期待できます。
創作の見せ方を学ぶことで、自身の創作にも活用できる
今回ご紹介した理論以外にも、行動経済学では様々な理論が存在します。
私も勉強して、小石の庭ブログでもまた取り上げさせてもらおうと思います。
興味のある方は、書籍や動画などで勉強してみてはいかがでしょうか?
きっと創作の役に立つと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう👋