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お絵かき講座:木について学ぼう編(3/3)

こんにちは。小石のような男です。

「木について学ぼう中編(2/3)」の続きになります。まだ見てないという方は、下のリンクよりチェックしてみてください。☟

中編▶https://youtu.be/Le6g49dbWDk

前編(1/3)では、木には、針葉樹と広葉樹の2種類がある

中編(2/3)では、広葉樹の中でさらに2種類ある

という絵を描く時に知っておきたい知識を解説してきました。

ここから「木について学ぼう(3/3)」最終章の解説を始めていきます。

その前にまず一度こちらの動画をご覧ください▼

どうでしたか?前編、中編と比べて少し難しく感じたかもしれません。

いきなり絵(イラスト)の上達に活かせると考えると難しいです。ただ、覚えておくと良い知識であることは間違いないので、ブログでも出来るだけ分かりやすく解説させてもらいます。

針葉樹と広葉樹では、細胞や組織など内部構造が違います。

(目に見える違いではなく、中身の違いです。)

針葉樹▶組織構造が単純

広葉樹▶組織構造が複雑で、細胞の種類が多い

広葉樹2種類( 落葉樹、常緑樹)の中でも違いがあります。

このことから、細胞レベルで違いがあることが分かります。

ところで細胞レベルの違いって何でしょう?

例を挙げるとアメーバとミジンコ

アメーバは細胞が単純な単細胞生物、一方ミジンコは、細胞が複雑な多細胞生物

このように表面的に表れてきます。

では、ここから細胞について掘り下げていきます。

針葉樹▶細胞組織の間に空気を通す無数の穴が多い

広葉樹▶細胞組織の間に空気を通す無数の穴が少ない

ここから何が分かるかというと、木材になった時に

針葉樹▶柔らかく軽い

広葉樹▶硬くて重い

という違いが出てきます。

そうすると 針葉樹は、‘‘柔らかく軽い‘‘ という性質を活かし、柱とか真っすぐなものに使われることが多いです。

次に広葉樹は、 ‘‘ 硬くて重い ‘‘ という性質を活かし、 床とか傷つきにくいものに使われることが多いです。

それではいきなりですが問題です。

針葉樹と広葉樹はどちらの方が種類が多いでしょうか?

結果を見る

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イメージキャラクター:小石のような男

それでは正解発表です。

正解は、広葉樹 でした。皆さんなんとなく予想はつきましたか?

葉っぱがある木が多いからこそ広葉樹の方が多いんです。

その差は、針葉樹は500種類ほどに対し、広葉樹は20万種類以上なんです。

進化の過程を見ていくと、広葉樹は、針葉樹から分かれて進化していきました。

つまり針葉樹=祖先 広葉樹=子孫 となります。

進化したとはいえどちらも存在しています。

ちなみに、生存競争で負けた針葉樹は、シベリアや北欧の環境が比較的悪いところに追いやられてしまいました。それでも育つので両方存在しています。

なお、日本の山もほとんどが針葉樹ですが、これは人工的に植林されたもので、自然のままの里山ほとんどが広葉樹なんです。

さきほど悪い環境といいましたが、悪い環境というのは寒い地域のことを指し、温度が低いと育つのが難しくなります。

ただ、針葉樹は育つので寒冷地に大規模な針葉樹林があります。

逆に広葉樹は、暖かい地域のアマゾンや熱帯地域にあります。

そして日本の場合は、針葉樹は、日本全国に人口林として植林が進められてきました。代表例がスギ(花粉症の方の敵)、ヒノキ、カラマツ、松です。

では、日本の広葉樹はどうでしょうか?

温度が低い(北海道、東北)では落葉樹

温度が高い(九州、沖縄)では、常緑樹

といった季節と同じで寒いと落葉する特徴があります。

中で広葉樹 の中でも特に温暖地域に成立する、常緑樹広葉樹を「照葉樹」と呼びます。 (日本だとシイ、カシがこれに該当します。)

「照葉樹」 の特徴として

表面のクチクラ層(角質の層)が発達し、光沢のある新緑色の葉を持ちます。

日本南西部の他に、ヒマラヤ、東南アジアなどの山岳地などの降水量が多い温帯から亜熱帯に新緑が広がります。

ではまとめに入っていきます。

針葉樹はクリスマスツリーみたいな形の木が多く、進化の過程で先に生存していました。

広葉樹は、葉が大きくて、太陽エネルギーを栄養分の変換できると効率が高く、葉が広いと、光合成しやすいです。

木を硬くすることも、果実によって子孫を残すこともできる優秀な組織です。

さらに維持するためのエネルギーが大きくなります。そのためエネルギーを維持するのが難しく、落葉樹は、秋になると落葉します。

この落葉するという画期的な方法のことを「リストラ」といいます。

ここで、自分の描きたいイラストを一つイメージしてみてください。

あくまで一例にすぎませんが、

・恐竜と一緒に描くのであれば針葉樹

・熱帯地域を描くのであれば広葉樹

・冬の雪山を描くのであれば針葉樹

新緑の猿: 小石のような男さんは、こういったことを常に考えながら絵(イラスト)を描いているんですか?

小石のような男:そうですね。意識することで絵の表現の仕方がガラリと変わりました。

ちなみに一枚例として私が(小石のような男)描いたオーロラです。☟

動画には出してないイラストや絵に関する情報をたくさん発信してますのでtwitterをフォローしてくれると嬉しい限りです。☟

小石のような男 twitter ▶https://twitter.com/koishiotoko?s=20

では最後に、絵(イラスト)を見てくれる人に「〇〇ぽさ」を感じてもらいましょう!どういうことかいいますと、

「冬っぽさ」を描きたい➡葉っぱが無い木を描く

といったように、絵を見てる人は知識がなくても、いつも季節を通じて見ている光景だからそれっぽく描くというのがとても大事なんです!

小石のような男:こういったことを知ってもらいたくて絵描き講座を始めたんです。

新緑の猿:なるほど、 絵描き講座 を始めてくれたことに感謝しかないです。

ありがとう!

小石のような男:一人でもそういってくれる方がいたら、作りがいがあります。

イメージキャラクター左:小石のような男 右:新緑の猿

今回も最後まで、ご愛読していただきありがとうございました。

次回の動画、投稿もお楽しみに!

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お絵かき講座:木について学ぼう編(2/3)

こんにちは、小石のような男です。

前回の動画に引き続け、「木について学ぼう編」の解説動画になります。

前編▶https://youtu.be/aV66mN-rVAw

前編では木には大きく分けて2種類あるという説明をさせてもらいました。

それが針葉樹と広葉樹というものでした。

そして今回は木で季節を表現するというテーマで説明していきます。

それではまず一度こちらの動画をご覧ください☟

観てくださいましたか?

では、まず広葉樹の中にも2種類の木があります。それは

①落葉樹:ある季節に定期的に葉を落とすもの

②常緑樹:幹や枝に一年中緑の葉がついているもの

このように分けることができます。

そして前提として、今回の動画や記事から一つでも学んで、絵(イラスト)を描く際に活かしてもらいたいと思ってます。

例えば落葉樹

ある季節に定期的に葉を落とすもの 、と説明しました。これを冬に葉が無くなる木(枯れ木)ということを知っていただければ、

「冬の季節を表現した絵(イラスト)を描きたい」

そこで、雪や雪だるまを主に描くと思います。そこで、さらに枝だけの木を1本付け足すだけで冬というのをさらに表現することができます。

このように木の種類を学んでいただければ木を1本で季節を表現できるようになりますので一緒に学んでいきましょう。

では具体例で落葉樹、広葉樹について見ていきます。

落葉樹の例を挙げると、イチョウ、サクラ、コナラ、ブナ、ハナミズキ といった木があります。

お花見の桜、紅葉のもみじ、といったものが身近に感じられますね。

つまり葉っぱが落ちるのが落葉樹といわれるものになります。

次に常緑樹です。

常緑樹 の例を挙げると クスノキ、スギ、ユズリハ、オリーブ、キンモクセイ  といった木があります。

実は、葉や木の名前はよくキャラクターの名前に使われることがあります。

 こう言った木の特性や花言葉を知ると、作者のキャラクターへの想いが理解できて、別の視点からアニメなど楽しむことも出来ます。

例によってイメージが出来たと思うのでさらに具体的に解説していきます。

①落葉樹

落葉樹の葉は、一般的に低温や凍結、乾燥に弱いとされています。

春に萌芽した新芽が、冬場の気温低下に対応して落葉し、翌春の萌芽まで全く葉をつけないという季節に適応した木々なんです。

さらに気温の変動だけでなく、降雨量の変動にも対応しています。

どのように対応しているかというと、雨の降らない乾季に水分を保持するために落葉します。

季節によって落葉するものを落葉樹と言います。

②常緑樹

常緑樹の葉は、気温が低下する冬季においても全ての葉が落葉せず冬を越せます。

なお、長期間に渡って少しずつ落葉し、新葉が出る時期に入れ替わって落葉します。

つまり、落ちながら葉が生えてくるので、葉が無くなってない様に見えるということです。

ただし例外として、気象条件の異なる環境では、落葉樹を示す樹木もあります。

実際、季節毎で意識すると分かりやすいです。

冬なのに葉がついているもの=常緑樹

葉が付いていない(枯れ木)=落葉樹

意外と、身の回りで種類を判別できる木は多いため、皆さんもよかったら通勤、通学などで意識して木を見てみてはいかがでしょうか?

小石のような男:難しい部分もあったかもしれませんが新緑の猿さんは理解できましたか?

新緑の猿:理解できました。そのうえで例えば桜を描く時に、桜は落葉樹、葉を落とす、ってことは、このように絵の中で表現した方が・・・

ていう風に、頭の中でイメージが広がっていきました。

小石のような男:いいことですね!桜もそうですけど、一つの木で1年を表現できたら面白いと思います。

・芽が出る(春の3月ごろ)

・満開(4月くらい)

・枯れ木(冬)

という感じで実は、木はすごく便利なツールとして使えるんです。

新緑の猿:前回も含め、木について、針葉樹と広葉樹については、すべて分かりました。

小石のような男:実はまだすべての説明は終わってないんです!

新緑の猿:まだ続きがあるんですか?小石のような男さん 教えてください 。

小石のような男:もちろんです。ただこの続きは、後編(3/3)で説明したいと思いますのでチャンネル登録をしてお待ちください!

今回も最後まで、ご愛読していただきありがとうございました。

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お絵描き講座:木の描き方基本編(1/3)

こんにちは、小石のような男です。




今回の動画は「木の描き方基本編」の解説動画になります。

三部作の第一弾、 こちらの動画をご覧ください☟

観てくださいましたか?それでは細かく解説していきます。

 まず背景は、建造物や空というイメージが一番あります。(私だけかもしれませんが)しかし、木というのは、かなり重要になってきます。絵の学校などでも木は最初に教わる基本と言えます。

木を描く上でまず木とは何かを勉強していきましょう。

 陸上植物のみにみられる、植物の形。ということは、木の形一つとっても数えられないほどありそうです。

 木の形といいましたが、高さもこれにあたります。木の高さも様々です。

 それでは木の特徴を抑えながら、初心者の「新緑の猿さん」が描いてみます。

まずは幹について。上の方は細く、下の方は太くを意識して描きます。

 次に葉っぱです。輪郭だけを最初に描きつつ、自然物なので同じ形ではなくムラをつけて描きます。

 そして輪郭から葉っぱであることを表現するため適度に線を引きます。

後は木には、実がなるという特徴から木の実を描いていきます。

仕上げに、樹齢があるため、幹に模様をつけたら完成です。

新緑の猿:木の特徴を捉えながら頑張って描きました。みなさんだったらどのように描きますか?

小石のような男:それでは、この絵について添削していきますね。

良かった点

①葉っぱがある

②幹がある

悪かった点

①根っこがない

②枝がない

 ということで、この絵が上手い下手はともかくとして木の特徴を捉えていたことから誰が見ても木と分かるため高評価です👍

 それでは木の特徴をまとめます。

①木には支える太い幹がある。

②細かく分かれた枝がある。

③無数の葉っぱがある。

④水や栄養分を地上に運ぶための根っこがある。

このことから、幹、葉っぱは無意識に描けてる人が多いと思います。

何を描くに対しても言えること自分が思っている特徴以外に何かないかな?

と考えてみるというのが大切になってきます。

小石のような男:どうでしたか?

みなさんもこれだけを意識するだけで大部分は描けるようになると思います。

新緑の猿:いや~勉強になりますね。

今だったらもっと上手く描けそうな気がします。

小石のような男:まだまだこれだけじゃないですよ!さらに詳しく解説していきます。




中編に続きますのでチャンネル登録してお楽しみに!